上をサポートしてなんぼの世界

外資系での働きかたの特徴として情報誌にはよくこのように書いてあります。「外資は日本の会社に比べて個人個人に裁量が大きく委託され個人商店的な仕事の仕方が多い。日本企業のように上司にこと細かく連絡を取りつつ、というようなことは少ない」。本当でしょうか?

  • 大間違いだと思います。というか、外資企業で働き始める人に対して間違った解釈を与えやすい表現です。なぜでしょうか?
  • 自由奔放に思うように自分のプロジェクトを進められる?確かに自由度は大きい部分もあります。でも、それは上に対する進捗の報告頻度を日本企業より落としてもいい、ということでは決してないのです。
  • 確かに外国人のボスは日本人ほど事細かに微にいり細にわたり自分から聞いてくることは少ないです。しかし、彼らは報告がいらないと思っているわけではないのです。実はそれを待っているのですが、部下の自主性を尊重したいので自分からはできるだけ頻繁には問わないだけなのです。
  • それを妙に勘違いしてしまうことが多いようです。
  • あなたが担当しているプロジェクトの成功・失敗は紛れもなく上司の成功・失敗そのままです。よってプロアクティブな上司とのコミュニケーションはどんどんはかるべきです。
  • そして最も重要なことは、日本企業にくらべて外資企業では上司を100%サポートすることがとても重要なんです。Yes Manになる必要はありません。意見が違えばディスカッションはしてもいいでしょう。しかし、Directionの決定はあくまでも上司です。いったん決まったら、仮にそれが自分の思いと違っても、あくまでもPositiveに100%、できれば150%くらいサポートするのです。
  • 外資にも、この辺を勘違いしていつまでも引きずる人は多いですが愚の骨頂です。上司に「こいつは俺のことをサポートしてないな」と思われたら終わりです。